月別アーカイブ: 2011年10月

マカオ旅行

マカオを旅行した。
有給一日くっつけて、週末海外旅行。

マカオについては知識も興味も無かったけど、出発直前に歴史などを調べたらなかなか面白い街で、実際行ってみたらなお楽しい街だった。

元ポルトガル領、かつてのイエズス会の拠点、1999年に中国返還、人口密度世界一(半島部分)、東洋のラスベガス、チャイナマネーによって(売り上げ的には)世界最大のカジノ都市になった、などなど。

さて、旅の記録は例のごとく写真で。ちなみに写真の半分程度は友人のイケてる写真を使わせてもらっている。


午後出発の便で、夜にマカオに着いた。これが正解で、着いて早々カジノのネオンに圧倒される。ここは泊まったホテル。大きいホテルにはカジノが付属。24時間営業。


街並み。中国的な景色。


夜の裏路地。危険はあまり感じない。


セナド広場。ポルトガル的な景色。見かけるのはほぼ中国人。日本人も少ない。


聖ポール天主堂跡。ポルトガルがマカオに来たのは西欧の植民地政策の初期であるため、歴史的価値が高い建物が多い。


ホテルからの眺め。人口密度世界一!


教会も多い。偶然にも中で大学の卒業式をしていた。さすがに西欧的な人も多かった。


マカオ、ポルトガル料理。独自の食文化のミックス。これはダックライス。


カレークラブ。


旅行のメインイベント。シルクドソレイユを見るためにベネチアンホテルへ。写真ではスケール感が全く伝わらないが、とにかくでかい。日本には無いスケール感。到着日にこのホテルを見て、別世界来たーと思った。


シルクドソレイユ。ZAIA。とても良かった。ちなみに直前にこの巨大ホテルではぐれたときはちょっと焦った。2グループに分かれてタクシー乗った後、降り場が違ってはぐれたという。。。


そしてカジノ!大小というゲームをした。余ったお金が一瞬で消えた。ディーラーもお客もほとんど中国人。ここは中国人のためのカジノなのだ。


最後は中華で締め!

安くて日本から近くて街がコンパクトで(移動が楽)、でも建物のスケール感は大陸でカジノがあってシルクドソレイユもあって、マカオ料理もポルトガル料理も中華料理も楽しめる、そういう(自分の中で)穴場スポットなマカオでした。

フェルメール

フェルメールからのラブレター展を見に行った。

展示名がオシャレだね。
オランダ全盛時代の絵画を、コミュニケーションという観点で絞って集めた展示。

メインはフェルメールで、もちろん良かったけど、ピーテル・デ・ホーホとヤン・スーテンの作品も気になった。デ・ホーホの作品は、絵の中に目を引く色が一色使われていることが多かったから気になった。視線が誘導されるからだろうか。ヤン・スーテンは物語が伝わってくる絵で目を引いた。

フェルメールは「手紙を書く女と召使い」が一番気に入った。部屋に外から差し込む光の表現が良かったから。飾ってあった3つの絵は全て手紙の作品。もはや印象はフェルメール=手紙の画家。

心のフックに引っかかれば印象が増幅される。

まほろ駅前多田便利軒

読んでいて気持ちのいい文章。

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
三浦 しをん
文藝春秋

優れた作家の文章は、その文章をつらつらと読むだけで心地よい。その文章が会話であっても、情景を描いていても、心情を描写していても。

はっとする言葉がちりばめられている。

思わずペンで線を引いてしまうような文を、あちこちで見つける。おぉグッとくる言い回し!と心の中で何度呟いたことか。

針が飛びまくる傷だらけのレコードに相槌を打つみたいで、

鉋は時を削る道具だ。刃をあてて引くたびに、時間の澱が薄くはぎ取られ、

北村の声は、なぜ空は青いのと聞く子供みたいに明朗だ。

さて、そんな著者の言葉で紡がれるまほろ駅前多田便利軒は、お話も抜群に面白い。

この話のテーマは、取り返しのつかないことやどうしようもできないこととどう向き合うべきか、親子の関係とはどういうものなのか、の二点だと思う。前者は主人公が抱える問題として、後者は主要登場人物のエピソードとして語られる。

それらのエピソードは9つほどあり、よくよく整理してみれば全て親子あるいは飼い主と飼い犬についての話が絡んでいた。血の繋がった普通の親子はことごとく問題を抱えているのに対し、血の繋がっていない親子はみんなそれぞれの幸せを形作っているという、極端な描き方でテーマを伝えようとしている。とは言いつつなんとなしに読んでいるときは便利軒のドタバタエピソードとして楽しめているのだから、見事だ。

テーマについての答えはもちろん用意されている。

テーマ1は、完全に元通りにはならなくても、再生する道筋はある、という励ましとして。テーマ2については、血のつながりが大事なのではない、という励ましと戒めとして。

最後に、最もグッと来た言葉。

「はるのおかげで、私たちははじめて知ることができました。愛情というのは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうことをいうのだと」