本の読み方 スロー・リーディングの実践

速読も良いけどスローリーディングも。


速読がもてはやされて久しい。1冊は30分で読め!だとか10冊同時に読め!だとか2割の時間で8割理解しろ!だとか。

でもでも、ちょっと待て。本当に速読することが最も良い本の読み方なの?30分で読んでしまったらその本にはもう読む価値が残っていないの?とにかくたくさんの本を読むのが一番いい読書法なの?

この本では小説家である著者が近頃の速読ブームに対して疑問を呈し、速読ではなくスローリーディングの良さを説く。

内容は納得できるものが多い。じっくり読むと文章力がつく、なんてのは言われてみればその通りだし、読書には時期がある、という言葉も上手いこと言い当ててるし、繰り返しオススメしている再読の良さについては思わず膝を打つ。いやあ、薄々感じてたけどやっぱりそうだよね!

スローリーディングすることにいくつかの利点があることは間違いない。

そもそも本を読む目的が新しい知識や考えを得ることである場合、頭で内容を咀嚼しながら読むためにじっくり読むスタイルになる。読む本の内容が自分にとって新しいほどそうだ。だから私はこれはいいと思った本に対しては常にスローリーディングだったりする。この本はそんな私のじっくり読む動機を強めてくれた。

一方で速読の利点もある。それは、スローリーディングするに値しない本というのもやっぱりあるからだ。本には当たり外れがあるもの。そういう中からいい本を見つけ出すにはどうしても数を当たる必要があって、その際に速読は大いに役立つ。

速読で見当をつけて、よい本だと思ったらスローリーディングでじっくり読む、というのが両者の利点を生かした現状でのベストアンサーではないだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


*