柔らかくてたるい

ふと、ある言葉を思い出す。

半年以上前に読んだ、タイトルすら思い出せないある漫画。
その漫画に出てきたその言葉は、次のような一節だ。

人生とは例えると苺のショートケーキかガトーショコラかどちらかだ。
甘くて柔らかくてたるいか、
苦くて柔らかくてたるい。

ほぉぉ、と思った。面白い。
どちらにせよ「柔らかくてたるい」ってところがいい。人生なんて、柔らかくてたるいもの。毎日を生きるのは大変なことじゃなくて、柔らかくてたるいことに過ぎないという考え方。

反芻するうち、張り詰めた気持ちが和らぎ、肩に入った力が抜けてくる。ほっとする。

その漫画の、この言葉が出てきたお話のラスト、戦士が去り際、ひとりの少女にこんな言葉を投げかける。

苺のショートケーキになれるといいな。

どちらにしろ柔らかくてたるいんだったら、苦いよりも甘いほうがいい。
だから、もう一度、私からこの言葉を。

苺のショートケーキになれるといいな。

毎日を懸命に生きるあなたに。

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