日ハム優勝と新庄というスターの引退

競馬に、F1に、プロ野球。
スポーツの秋というより、スポーツ観戦の秋だ。

今回の話はもちろん、野球。
北海道日本ハムファイターズが日本一に輝き、新庄が引退した。

この日本シリーズ、第1戦は中日が勝ったが、以降、日本ハムが怒涛の4連勝で優勝を決めた。
やや一方的に見えるけれど中日もよくやっていて、互いにチャンスの多い緊迫した内容で、本当に面白い試合ばかりだった。

そうした緊迫した内容の中で日本ハムが優勝を掴んだのは、流れが日本ハムに傾いていたからだと思う。
3点差で迎えた第4戦6回表2死満塁で、中日の井上が放ったライト線へのフェンス直撃の大飛球が、
10センチの差でファールになったことがそれを象徴している。
たったの10センチ!運命的な流れを感じさせる差だ。

で、その流れの原因に、新庄の引退を考えずにはいられない。
現役最後を、日本シリーズで、先発レギュラーとして、チームの本拠地で、優勝して終える。
これほどの条件に恵まれる人が、いったいどれだけいるのだろう。つくづく新庄はスターであり、そういう星の下に生まれた運命が、日本シリーズの流れさえも引き寄せてしまったんじゃないか。

スターの星の下に生まれ、走る、打つ、守る、全て一流、動きも映えるし、スター選手としての素質は十分だったにも関わらず、
野球選手としての王道は歩まず、野球の実力という点での超一流選手の仲間入りはしなかった。

しかしここがこの男の面白いところで、
超一流選手にはならなかった代わりに、パフォーマンス、コメント、記録よりも記憶に残るプレーなど、独自の路線で力を発揮し、
ただ一人誰も寄せ付けない境地に達した感がある。

新庄は、新庄にしかない力でもって、新庄というブランドを築き上げ、スターになった。

優勝を決めた後の歓喜の光景。
本拠地のたくさんのファンに見守られる中、チームの一員それぞれが互いにみんなと抱き合って、お互いをいたわりあっている。
その姿がとても幸せそうで、このチームが優勝して本当に良かったと思った。

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