終わりを決める

中田英寿の現役引退。
個人的には、凄くいい時期を選んだと思う。少し早すぎると考える人もいるだろうけど。


続けてきた何かをやめる、ということは生きていく上で幾度となく経験することだ。やめる対象は日常の些細なことから人生の節目となるほどの大きなものまで様々で、続けてきた期間が長く熱心に取り組んだものほど、決断には大きな勇気がいる。

そしてその決断において最も重要な要素が、それを「いつ」やめるか。

中田はワールドカップを終えたばかりのこの時期に引退を表明した。それは、中田にとってワールドカップが特別なものであることを示している。4年後は自分のいるべき場所でない。そう判断した結果として引退する時期が「今」なのは、たぶんその理由からだ。

中田はまだ29歳。選手としてこれからも活躍できる年齢だが、同時に新しい可能性を探るのに十分な若さでもある。両者を天秤にかけた結果、中田は新しい可能性を選択した。一方で中山雅史のように30代半ばを過ぎても活躍し、Jリーグの通算最多得点を更新している選手もいる。
どの選択が正しいかは、やってみないと分からないところではある。

しかし終止符を打つべき時期というのはある。判断に迷い、決断すべき時に決断に踏み切れないでいると、せっかくの新しいチャンスを逃してしまうことだってある。やめることは意外と重要な役割を持っているのだ。

終わりを決断することは本当に難しい。
けれどあらゆることに終わりは訪れ、それは次への道を拓く。
そんでもって面白いことに、終わりの決断はその人の生き方をとてもよく表すように思えるのだ。

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